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2017.12.28

「風雲!大歴史実験-4人対20人の池田屋事件!」予告を見て

 本日のBSプレミアムの「風雲!大歴史実験-4人対20人の池田屋事件! なぜ新選組が勝てたのかを大実験!」の予告をみて。

 

 まず前提に誤りがある。新選組が侵入した際、池田屋にいたのは10名ていどと考えられることである。拙著『池田屋事件の研究』に論じた。この成果を無視されたのならテレビ番組制作会社は不見識といわれてもしかたがない。

 

 10名ていどと判断する理由。

 

 ①池田屋襲撃の元治元年(1864)6月5日から2~3日以内に長州屋敷関係者が記したか国元の者がそれを聞き取ったものと考えられる文書に「拾人計の由」とあること。なお「由」(伝聞、不確実を示す)とあるので、信用できないと思われるかもしれない。が現場にいた者が同時代に記したものはない。もし伝聞を否定するなら、この問題の解明は不可能である。それよりこれが毛利家に残された史料で、池田屋襲撃直後に同屋内にいた者から得た可能性があり使えると判断した。

 

 ②6月6日、会津公用方小森久太郎から得た情報を某が書き留めたものに参加者「八人」とある。

 

 ③京都の土佐山内家関係者が事件後に野老山吾吉(吾吉郎)らの動向を記して国元かに送った書翰に「都合十一人計相集」とある。

 

 これら3点は比較的良質の情報と思える。①③は池田屋屋内にいた者から得た可能性があること、②は襲撃した側の責任者のひとりから得たものだからである。それが8~11名の数字を示していることに注目して10名ていどと判断した。20人という数字を記した良質な同時代史料の存在をしらない。

 

 なお近藤勇とともに池田屋に斬り込んだことの確実な永倉新八の手記の良質な写本『浪士文久報国記事』に、池田屋屋内に「二拾人ホド」いたという記載があるが、これは同時代のものではなく、のちに書かれた回想録の類である。ゆえに当事者であっても①~③の史料と同等の価値は与えられない。

 

 ところで池田屋襲撃の3日後、故郷宛の近藤勇書翰に7人殺害、ケガを負わせた者4人、逮捕者23人とある。合計すると30人~34人となりさらに多い。が、これには池田屋内のこととは記しておらず、その後8日までの追捕者を含めていると判断される。ゆえに当事者による同時代史料であるが、除外する。

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2017.12.19

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【日時】2018 年1 月7 日(日)14 時~

【会場】アスニー山科(山科駅から南へすぐ)
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主催:山科本願寺・寺内町を考える市民の会 

 問い合わせ〔Mailtasuki@dream.nifty.jp(中村方)

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