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2012.04.29

「逃げの小五郎」は本当か

 2012年4月17日(火)

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NHK文化センターの幕末講座に出講。

「逃げの小五郎」はほんとうか、というタイトル。

「逃げの小五郎」(司馬遼太郎の短編名『幕末』所収、文春文庫)って、危機に遭って逃げない人なんているのか。

 禁門の変に参戦し、生き残った長州人は全員逃げたわけだけど。

 そんなこといえば、高杉晋作はけっこう逃げている。なのに「逃げの晋作」とはいわれない。偏った評価だと理解されましょう。

 桂小五郎は刀を抜いたことがないみたいにいう人がいる。

 が、事実ではない。桂は禁門の変のさなか、仙洞御所付近で越前兵らしき者に「暴に白刃」で斬りつけらけれ、これに「応じ」ている(元治元年8月8日付大島友之允宛書翰、『木戸孝允文書』2、48頁)。

 つまり抜刀し、立ち向かったということだ。

 その結果、気づいたら「肩にかけ」ていた「絹」が「三寸ほど切り裂れ」ただけで「別に疵も受け」なかったが、「左足をくぢき一時難運(歩きがたく)」なったので「明(空)家に入、暫時保養致し」た。

 つまりそれはあるていどは交戦したこと、敵に負けなかったことを意味している。

「逃げの小五郎」というイメージはちがうなあ。

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