「逃げの小五郎」は本当か
2012年4月17日(火)
※人気ブログランキングの順位の上昇にご協力ください。恐縮ですが、ご覧になられましたら右側の「人気ブログランキング」の部分をクリックしてください。どうかよろしくお願いいたします
NHK文化センターの幕末講座に出講。
「逃げの小五郎」はほんとうか、というタイトル。
「逃げの小五郎」(司馬遼太郎の短編名『幕末』所収、文春文庫)って、危機に遭って逃げない人なんているのか。
禁門の変に参戦し、生き残った長州人は全員逃げたわけだけど。
そんなこといえば、高杉晋作はけっこう逃げている。なのに「逃げの晋作」とはいわれない。偏った評価だと理解されましょう。
桂小五郎は刀を抜いたことがないみたいにいう人がいる。
が、事実ではない。桂は禁門の変のさなか、仙洞御所付近で越前兵らしき者に「暴に白刃」で斬りつけらけれ、これに「応じ」ている(元治元年8月8日付大島友之允宛書翰、『木戸孝允文書』2、48頁)。
つまり抜刀し、立ち向かったということだ。
その結果、気づいたら「肩にかけ」ていた「絹」が「三寸ほど切り裂れ」ただけで「別に疵も受け」なかったが、「左足をくぢき一時難運(歩きがたく)」なったので「明(空)家に入、暫時保養致し」た。
つまりそれはあるていどは交戦したこと、敵に負けなかったことを意味している。
「逃げの小五郎」というイメージはちがうなあ。
| 固定リンク

