超寒い日、の始動
今年、最初の出かける仕事があった。
「江戸時代京都の観光モデルコースをあるく」2日目の3日目。
最初の日だからか、いつもより参加者、多い。
寺町四条を下がってゆく。まず春長寺にお参りして、村井貞勝の墓参(写真左)。
村井貞勝は織田政権期の京都所司代である。本能寺の変において二条御新造(二条殿)で信長の嫡子信忠と自刃した。
モデルコースには含まれていないが、モデルコースの大雲院が祇園円山に移動しているので、さみしいから立ち寄った。
「大雲院」の名は信忠の法号を使用したもので、織田家の菩提寺のひとつだから縁があるため。
五条通にむかう途中、聖光寺にも寄った。大石内蔵助の生母の墓がある(下の写真)。大石内蔵助の建立である。意外と知られていない。実は赤穂浪士はかなり京都と縁がある。
五条通では扇生産で知られる御影堂と八幡社に寄るべきだが、いずれも同地にはない。古地図と『都名所図会』を使って、旧地に立った。もちろん標石も案内もない。
唯一、五条大橋西詰に扇塚があるのを見る。
五条大橋といえば、正保年間の擬宝珠があり、そこに「芦浦観音寺」があるのに初めて気づいた。
芦浦観音寺は近江琵琶湖畔の大寺であるが、なぜか京都で公儀の建築に関わっている。これは以前、主宰している「くずし字入門」で読んだ「都の記」(京都覚書の異本、府立総合資料館蔵)で得た知識である。が、詳しいことがわからないまま放置していた(当ブログ2009年7月4日付)。
こんなところにデータがあったとは。少数だがくずし字参加者がおられたので、奇遇を楽しんだ。
橋をわたって大仏参りをするはずだったが、時間が来てしまった。できれば無理をしたかったが、とても寒い日だった。
僕が寒いと思うぐらいだから、参加者はもっともっと寒かったことだろう。で、また次回に。
次回は、(2010)1月12日(火)午前9時、京阪電車五条駅改札集合です。
行き先は東山大仏(方広寺)付近です。
いつもどおり11時まで。参加費ワンコイン(500円)です。雨天・降雪決行です。
よろしければおこしください。
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