« 杉森哲也先生から高著・玉稿の恵贈をえた | トップページ | なぜ霧島神宮ではなく華林寺なのか »

2009.01.03

鹿児島の高城書房に感激したはなし

 鹿児島市滞在中のことだが、城下町絵図をもってあるいてみたくなった。

 適切なものが県史料センター黎明館で販売されているのではないか、期待して訪ねてみたが、なかった。

 県立図書館を訪ねたら、塩満郁夫・友野春久編『鹿児島城下絵図散歩』(高城書房、2004年)という、良書をみつけた。

 今和泉島津家本邸(篤姫の生家)部分のみ、カラーコピーして退出したが、やっぱり全部ほしくなった。

 市内屈指の繁華街、天文館のジュンク堂書店で探したがなかった。

 東京の桐野作人さんに電話し、古書店を紹介してほしいといった。多忙にもかかわらず、親切にしていただいた。

 曰く、「版元の高城(たき)書房に直接電話して尋ねたらどうか。」

 なるほど。それに従い電話したら、在庫はあった。

 が、所在地は天文館から車で片道30分もかかる上、本日は御正月休み中。

 あきらめようと思ったら、なんと御店の方、ホテルはどこだ、届けてやる、と申し出てくださった。なんという親切、心意気。

 夜、宿についたら、本当に届けられていた。支払いは振込用紙で後日入金でいいそうだ。感激した。

 この書籍がその後、鹿児島滞在中の僕の座右の書になったことはいうまでもない。幕末薩摩志士の居所がまるわかりだった。

 今和泉本邸跡が、一般にいわれているより、はるかに大きいこともこの絵図によりわかった。なにが現大龍小学校が大龍寺跡にあたり、今和泉本邸はその西側の敷地、だ(たとえば『鹿児島県の歴史散歩』山川出版社、2刷、2008年、20ページ。引用「今和泉島津家本邸跡がある。(略)その東隣が大龍小学校である」)。

 現大龍小学校の一部も今和泉本邸跡に含まれるじゃないか。自分の目で確認しないとだめだ。

 ありがたいことだった。高城書房は、鹿児島にあって良質な歴史ものを刊行しつづけている出版社で、本書以外でも実はすでに多数御世話になっている。

 たとえば、芳即正氏『坂本龍馬と薩長同盟』(1998年)は、松浦玲氏の龍馬論に匹敵する近年のすぐれた龍馬論のひとつ。

 寺尾美保氏『天璋院篤姫』(2007年)は、一昨年・昨年と、あほほど出た篤姫便乗本のなかで数少ない役に立つ篤姫伝のひとつである。

 お礼とともに宣伝いたします。

|

« 杉森哲也先生から高著・玉稿の恵贈をえた | トップページ | なぜ霧島神宮ではなく華林寺なのか »