中世の岸和田城跡が破壊されます
大阪府岸和田市に、江戸時代の岸和田城が現存します。
それに先行する、古い岸和田城跡が地下から発見されていましたが、市当局の無理解により、まもなく破壊されます。
それについて急ですが、明日7/16(月・祝)、午後2時から現地説明会が行われます。
私は2時半から(祝日にもかかわらず)佛教大学(通学部)の講義がありますので、どうしても行けません。
古城に関心のある方、文化財保護に関心をもたれる方、ぜひ行ってください。
以下はそれをお伝えくださった、都市史研究者の仁木宏さん(大阪市立大学)からのメールです。
どうぞごらんください。
*
お世話になっている皆さんへ
この10ヶ月近く、保存に尽力してきた岸和田古城跡ですが、残念ながら開発前提の発掘調査も最終版にさしかかっています。
この城は、岸和田の歴史、和泉の中世後期を考える上でかけがえのない遺跡であり、そのことは、この間の連続講演会で明らかにしてきたことであり、また今後、私たちが出版する図書でより鮮明になると思います。
下記の通り、何とか現地説明会が開催されます。
せめて、みなさんの目にこの城跡を焼きつけておいてください。
よろしくお願いします。
場所は、南海岸和田駅の山側、和歌山方面に出て、山の方へ向かう旧街道(駅前郵便局の前)を50mほどゆき、左手に福祉総合センターの大きなビルがみえる三叉路を右折して、坂を下っていった所です。
from 仁木 宏
*
各位
大阪歴史学会で保存運動に取り組んできた岸和田古城跡ですが、5月から記録保存の発掘調査に入っておりましたが、外部者の立ち入りを認めない、現地説明会の実施に同意しない状態で終盤に来ておりました。
7月21日は明け渡しということになっているようですが、ようやく現地説明会の開催の話が着いたようです。
7月16日月曜日14:00~となりました。
昨日、連絡いただいたところで、まことに急な話ですが、時間があれば是非お越しいただければ幸いです。
また、みなさま方それぞれに、関心のある方面に対して、説明会開催の情報を流していただきますよう、心よりお願い申し上げます。
わたしが、数週間前に訪れた際の話では、15世紀後半の遺物が出ているようで、やはりいまの郭についてはその時期のもののようです。
16世紀前半に、いまの岸和田城が築城されるのと、時間的には連続的に理解することが可能かと思います。
これまで14世紀としていたのは、遺物が少ない中で瓦器片が入っていたからでしたが、今回の発掘でも、土塁の土にやはり瓦器が入っているようです。
区画整理で既に上部は失われている2の郭とされている東にあった郭こそが、原型となる方形居館ではないかと推定されておりました。
その時期は確かめようがありませんが、いまの古城跡部分について、堀を掘削して土塁を築いた中に瓦器が入っていることからすると、二の郭は古くさかのぼる可能性は十分想定できるだろうと思います。
15世紀になって、防御性を高めるために、いまの古城跡や、さらに西にあった郭などが増設された、という見方もありうると思います。
この雨で、発掘調査の完了まで、また業者ともめる可能性があると思いますが、いずれにしても、古城跡を見ることのできる最後の機会と思われます。
各方面に情報を流していただき、市民の、研究者の、関心の高さを、業者、岸和田市当局に示したいと思いま
す。
よろしくお願いします。
岸本直文
OCU大阪市立大学
| 固定リンク

