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2006.02.03

上七軒で山内一豊の妻の終焉地を考察する

2/2(木)
 夜、北野天満宮門前の花街「上七軒」のお茶屋Dにゆく。
 恒例になった、酒席の前の「京都の歴史」ばなしに招かれる。

 お話し時間は30分。今回は何をしようか。
 タイムリーな大河ドラマ「功名が辻」の話しをすることにしました。

 主人公は山内一豊(やまうち・かつとよ)の妻、見性院です。
 ドラマでは「千代」とよばれています。
 一般にもその名で知られますが、事実ではありません。
 明治以後に広まった名前です。

 さてその見性院。
 一豊の死後、土佐を離れ、京都へ入ってきます。
 そのまま滞在し、その屋敷で亡くなります。

 昨年11月に刊行された、楠戸義昭氏『山内一豊の妻』(新人物往来社)には、その場所が現在のどこであったか表記されています。

 引用します(224ページ)。
 「現在の地図に落とすと京都市中京区で、島津製作所三条工場があるあたりだ。」
 その場所の意味については、「妙心寺まで約1.2キロと近く、湘南にいつでも会える至近距離」

とあります。 ※「湘南」は山内一豊の養子で、妙心寺に入った僧。

 おそらく現地名から推定されたのだと思います。
 上記の記載だけを読めば、多くの読者は「なるほど」と思われるかも知れません。

 楠戸氏のこの見解の是非について、論じました。

 結論は「非」です。

 こんな場所に土佐国主の正妻だった人が住むわけがありません。
 京都の歴史地理がわかっていたら絶対にしないミスをなさっておられます。

 ではどこか。
 もちろん特定しました。
 新旧の地図を使用して、「絶対ここです」といいました。

 具体的な場所は、いまは「企業ヒミツ」です。

 でもそれほど難しい答えではありません。
 歴史研究の基礎的な手法を使えば、たぶんどなたでもわかります。

 25分で終了。
 そのあとは節分行事、「お化け」が始まりました。
 つぎつぎと舞妓さんがやってきて「芸」を披露くださいました。

 楽しかった、というより、勉強になりました。

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コメント

YASUさん
こんにちは。
 あらたなデータありがとうございます。
 アレンジされても、「行事」が行われることはステキなことだと思います。
 今後もつづけてほしい気がします。

投稿: 中村武生 | 2006.02.08 07:14

パレードは、島原の司太夫さんとかが、市民イベント的に「おばけパレード」を演出されているようです。祇園のとは、ちょっと違うらしく。

投稿: YASU | 2006.02.06 22:45

YASUさん
こんにちは。
 祇園でも「おばけ」があること教えてくださりありがとうございました。
 本日の『京都新聞』朝刊(17版、29面、京日記欄)によると、昨日「おばけ」パレードがあったそうですね。
 関心を高めてくださり感謝申し上げます。

投稿: 中村武生 | 2006.02.06 13:14

ゆうちんさん
 はじめまして。
 申し訳ありませんが、お役にたてそうにございません。

投稿: 中村武生 | 2006.02.06 13:10

えみこさん
はじめまして。
 ご愛読ありがとうございます。

 新人物往来社はよい出版社と存じます。
 著者の問題と存じます。

 なぜ「嘘」がまかり通るか。
 単純にはいえませんが、ひとつは非専門家による安易な「思い込み」、または自分本位な「作為」などが原因であることが多いかと存じます。

投稿: 中村武生 | 2006.02.06 13:09

タイムリーな話題にお客様もご機嫌だったのではないでしょうか。今日初めて祇園街のお化け見にいったんですが、上七軒でもありましたか!!前は素人もしていたそうですが、今は花街でも祇園だけかと思っていました。お勉強しました。

投稿: YASU | 2006.02.03 23:34

ぜひ、力を貸していただき御協力お願いします!
内容は僕のブログを見れば分かります!

投稿: ゆうちん | 2006.02.03 17:22

はじめまして。
歴史と旅行が好きで、史実ゆかりの地を訪ねては、その時代に思いを馳せるのが楽しみです。
しかし、史学を専門に学んだことはなく、やはり既刊の本や、現地のガイドを頼りにするしか方法がありません。
「新人物往来社」は比較的信用していた出版社だったのですが…。
中村さんのブログを読んでいると、素人としては何を信じたらいいのかと、絶望的な気分になったりもしますが、本当に勉強になります。
これからも、私たち素人歴史好きにも分かる「真実」をたくさん教えて下さい。

それにしても、何故、そんなにも「嘘」がまかり通ってしまうのでしょう。

投稿: えみこ | 2006.02.03 14:13

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