« 国土交通省のOBの方々と打ち合わせ | トップページ | 映画「プライドと偏見」を見ました »

2006.02.15

聚楽第・伏見城が漏れた日本100名城

2/14(火)
 『京都新聞』朝刊によると、財団法人日本城郭協会(東京都杉並区)が「日本100名城」を発表しました。
 
 残念なことをひとつ。
 「京都」は二条城しか選ばれていません。

 なぜ聚楽第と伏見城は含まれないのか。

 一般公募のみのランキングではありません。
 それをもとに、「観光地としての知名度だけでなく、文化財や歴史上の意義、復元の正確さなどを基準とし」て、「歴史や建築の専門家による審査」で選択されたそうです。

 では聚楽第と伏見城はもらしたらいかんでしょう。

 両城が、ともに豊臣期から徳川初期の日本の中心地であったことは確実です。
 その復元研究も最近とても進みました。
 詳しくは、日本史研究会編『豊臣秀吉と京都―聚楽第・御土居と伏見城―』(文理閣、2001年)をご覧下さい。

 遺構も、前者は堀跡と推定できるくぼ地が各所に残っていますし、後者は明治天皇陵付近にほぼ完存しています。
 
 伏見城が含まれたら、その地に立ち入れない「天皇陵問題」を、城郭史からも提起できたのに。
 聚楽第を含めたら、その遺跡を全く顕彰しない京都市の文化財・観光行政への喚起になっただろうに。

 ほかにも「吉野ヶ里」(佐賀)のような環濠集落を「城」というなら、寺内町(具体的には山科本願寺・寺内町)はなぜ含まないのだ、とか指摘できることがありますが、きりがないので、この一点だけ主張します。

 「日本100名城」が、聚楽第と伏見城をもらしたことは、本当に残念です。

|

« 国土交通省のOBの方々と打ち合わせ | トップページ | 映画「プライドと偏見」を見ました »

コメント

武士の歴史365日さん
こんにちは。
 ご丁寧なごあいさつ痛み入ります。

 ただ義昭の二条城(旧二条城)と、今回選択された二条城(徳川期)とは、位置も来歴も全く別ものです。
 念のためお伝え申し上げます。

投稿: 中村武生 | 2006.02.19 11:00

はじめまして。日本100名城というのは、いかにも日本人らしいカテゴライズですね!はじめて知りました。二条城つながりでTBさせて頂きました。それでは失礼致します。

投稿: 武士の歴史365日 | 2006.02.18 13:39

shimizuさん
こんにちは。
 名城を「100」選ぶというのはとても無理です。
 詳細はまた「喫茶」のおりにでも。

投稿: 中村武生 | 2006.02.17 02:41

中村武生の日本名城100撰・・・
期待してます!!

投稿: shimizu | 2006.02.16 20:36

この記事へのコメントは終了しました。

« 国土交通省のOBの方々と打ち合わせ | トップページ | 映画「プライドと偏見」を見ました »