天皇家は2600年も続いていない
昨日のTVタックル(テレビ朝日)の女性・女系天皇の議論を聴く。
僕は「究極の選択」みたいな議論に関わる気はない。
だからお前はどう思うとかと聞かれても答えない。
でもいいたいことがある。
出演の政治家やコラムニストが「天皇家は2600年つづいてきた」という発言です。
「古事記」「日本書紀」に出てくる、神武天皇の即位以来といっているわけです。
ばかいったらいかん。
2600年前は縄文時代です。
そんなとき「天皇」(大王でもいいです)はこの世にいません。
2600年以来の天皇家というのは、「古事記」「日本書紀」の創作です。
戦後の歴史教育のなかでも、古代史は比較的事実を客観的に伝えてきた分野です。
その成果を無視するのですか。
無視するなら、ほかも無視してください。
都合の良い選択はやめてください。
卑弥呼が活躍した弥生時代、西暦240年頃以前に「天皇」(大王)はいないのです。
せめて天皇制は1700年つづいているのだ、といってください。
この知識を前提にしない論客の話しは聴けません。
他にも都合の良いウソ、事実誤認があるだろうと思え、こわくて聴聞の対象になりえません。
天皇の地位をねらったのは「道鏡」だけだ、小泉純一郎は平成の道鏡だ、なんて発言があったと思います。
室町時代の足利義満の「皇位簒奪」をご存じないのです。
(今谷明氏『室町の王権』中公新書を参照のこと)
そんな無知識の方が、娯楽政治番組とはいえ、コメンテーターとして発言しているのです。
「こわい」と思って当然でしょう。

