2005年の回顧
12/31(土)
本年最後の日。
大変な1年でした。
一生忘れられない年になることは間違いない。
『御土居堀ものがたり』は初の単著刊行で、よい経験になりました。
すでに次の単著計画もいくつかあり、とまらず歩きつづけなければと思います。
刊行論文は「吉田稔麿論」が1本。
中学生のころから関心のあったこの人物を論じたことは、思いの深いことでした。
「池田屋事件ノート―『御所向放火』をめぐって」をまとめました。
古高俊太郎の供述に対する原口清氏の御説への反論です。
某所に提出し、いま査読中です。
三宅清治郎建立碑および西村芳次郎の本格論文は、完成せず、年をこします。
これはくやしいことです。
短文では、カッパ研究会の「カッパが語る京の水」(『京都新聞』夕刊連載)に参加したことが楽しかったです。
思い入れの深い「水」―牛若丸誕生井、壺井、梅雨の井、鷹峯薬園の井戸―を取り上げ、その顕彰・保存を訴える機会となりました。
これはカッパ研究会編で単行本として刊行予定と聞いています。
研究会報告などもいくつかこなしました。
3月、立命館大学のCOEで、防災の視点での御土居堀について。
11月は近代京都研究会で、京都市教育会碑について。大阪市立大学のCOEでは御土居堀を利用したまちづくり計画について。
これらの活字化はこれからです。
9月の中世都市研究会は、予定していた「豊臣三都論」の報告が都合でできませんでした。
関係者のみなさんにはご迷惑をおかけしました。
生活の面では何よりも京都市に帰ってきたことが大きい。
京都を研究対象にしているものとして、その地の暑い・寒いを生活として知ることは重要です。
2度と離れないようにしなければ、と思います。
本ブログ、読者のみなさんにどれだけ支えられたか知れません。
「趣味」や「ひまつぶし」で営んでいるのではありません。
そんな時間があれば・・・と揶揄した人がありました。
が、好きだけで毎日継続することは絶対に困難です。
「日課」と思って維持してきました。
それでも途切れる日々がありました。
すべては読んでくださる読者のみなさんの期待に応え、毎日対話するためです。
語るべきことはあふれるほどありますが、この辺で。
ご愛読ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。