明治維新史学会大会に参加する
10/7(金)つづき
明治維新史学会大会。
午後から報告がはじまります。
報告4本。
(1)文久三年京都政局における米沢藩の動向 友田昌宏氏
(2)明治初年の立憲制導入問題と元田永孚 池田勇太氏
(3)幕末の修陵事業-朝廷側の視点から- 佐竹朋子氏
(4)伊達宗紀の海防策 藤田 正氏
学ぶこと甚大でした。
とくに(1)と(3)は自分の研究と直接関係がありますので、本当に有意義なことを教えていただきました。
が、自分の学習不足を棚にあげてあえていわせていただくと、正直「こんなことがこれまで明らかにされていなかったのか」、という思いです。
明治維新史研究の歴史は決して短くはありません。
いかに実証研究が遅れていたかをつくづく感じた日でもありました。
僕は報告をうかがいつつ、質疑の時間になると、会場を走りまわります。
質問者にマイクをもって行く係だったのです。
あとで「大変でしたね」、とねぎらっていただきましたが、当人はけっこう楽しんでおりました。
参加者70人。
大きな学会を経験されておられる方にとっては少ないと思われるかも知れませんが、参加者の大半が関東からお越しで、そう思うと出席率は高いといえます。
不思議なぐらい、関西からの参加が少ない。
懇親会も9割ぐらいの方が参加で、こちらの出席率もすごい。
懇親会の席で、若い研究者である重田麻紀さん(慶応大学・院生)から玉稿をいただきました。
「近世後期松代藩の村役人と処罰-福嶋村沖八差紙不出頭問題をてがかりに-」
(渡辺尚志編『藩地域の構造と変容-信濃国松代藩地域の研究-』岩田書院、2005年)
です。
ありがとうございました。
お礼に拙著『御土居堀ものがたり』を差し上げる。
重田さんは、2002年、僕が当学会で報告させていただいたとき、司会をつとめてくださいました。
それ以来のお付き合いです。
懇親会は1次会で失礼しました。
町田明広氏(佛教大学・院生)といっしょに京都へ帰ります。
町田さんは長州毛利家の政治史を専攻されており、
「池田屋事変における吉田稔麿について」(『霊山歴史館紀要』16号、2003年)が有名なお仕事です。
最近は文久3年(1863)の「猿ヶ辻の変」に立ち向かっておられます。
東京からお越しで、今夜は拙宅にお泊りです。
午前2時半まで、飲みながらさまざまなことを語り合う。
あとから気づく。
傘をどこかに忘れてきた。
またか。
だから傘はきらい。
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