京都市歴史資料館テーマ展を拝観する
9/18(日)はれ
『御土居堀ものがたり』刊行9日前
京都市歴史資料館を訪れる。
テーマ展「京のかたちⅥ 近世の京都」を拝観するため。
近世の京都図が多数出ていた。
狭い展示スペースながら、こちらには良質な展示が多い。
それもそのはず、こちらには大塚隆さんという、屈指の地図コレクター兼研究者からの寄贈品が多数所蔵されているためです。
大塚隆さんとは1度お目にかかったことがあります。
その後は文通のみですが、いろいろ学ぶこと多くあります。
近刊の拙著『御土居堀ものがたり』にも、所蔵品を1枚、トレースして使わせて頂きました(179ページ)。
最高級品の地図所蔵者ですので、購入、維持、放出におけるエピソードは傾聴に値するものが多くあります。
さて今回のテーマ点、1番「おっ」と思ったのは、「御巡見所寺社寺内向略絵図(ごじゅんけんしょ・じしゃ・じないむき・りゃくえず)」でした。
京都町奉行所の「雑色(ぞうしき)」という役人だった、荻野家に伝わったものです。
京都町奉行は在職中、地域各所の巡見をいたします。
その道筋を描いた図です。
京都の外郭(惣構・そうがまえ)である土塁・堀も、大事な巡見先です。
御土居堀ですね。
何という奉行が、いつ、どこを巡見したか。
これはさまざまな文書が残っているので、分かっています。
僕は研究のため、それぞれの文書が記すルートを、何枚もの地図に自ら記していました。
すると文章ではわからないことがいろいろ分かり、便利なのです。
しかし実際の巡見の近世絵図が存在するとは知りませんでした。
もしかしたら御土居堀を巡見した図もあるかも。
そんなことを期待させるテーマ展でした。
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